ここが社会だ!と思えば「引きこもり」から脱出できる
私が引きこもりから脱出したキッカケとは
こんにちは、苫米地式コーチング認定コーチの井原です。
かつて引きこもりだった頃、苫米地博士から 「引きこもりだと思ってるから、引きこもり。君のいるところが社会。」 と言われました。
コーチングを知らない人であれば、こんなこと言われたら怒ってしまうかもしれません。
しかし、これこそが脱引きこもりで最も必要なポイントをついた言葉です。
私のクライアントには引きこもりの方も多いですが、初めてのセッション翌日に、仕事を見つけてきたといったという方がいました。
しかも、周囲から猛反対されていた職種で、反対を押し切って見つけてきました。
こういった劇的な出来事は、ある特別な人の出来事ではなく、タイミングの差はあれど誰にでも起こります。
私自身も、コーチングを受けた直後に社会復帰するという経験をしています。
コーチングの帰りに、何でこんな何でもないことを怖がっていたのだろうと思いながら、満員電車で帰ったのを覚えています。 (ちなみに行きは、すさまじい恐怖と胃の痛みで、まさに張うようにして行きました)
このような激変は、コーチングを受けないと起こらないわけではありません。
セルフコーチングで、自分だけでも起こせてしまいます。
その中でも、基本で簡単なワークをご紹介します。
引きこもりから抜け出すための2つのワーク
【ワーク1】引きこもりから、社会へ目を向ける
苦しい状況に置かれていると、ついついそちらへ意識をフォーカスしてしまいます。
これは、ちょっとした変化も生命の危機に直結していた、太古の記憶がそうさせています。
ですから、引きこもりで辛い状況ばかり見てしまいます。
ところが人間には、フォーカスしている側の状況へ、突き進んでしまうという性質もあります。
自転車の練習中に壁にぶつかりそうになった時、避ければいいのに突っ込んでいってしまうのと同じです。
であれば、その原理を活用して、脱引きこもりへの原動力を生み出してしまいましょう。
引きこもりであるという意識は捨て、今いる場所は社会の一部だと、日々自分に刷り込みます。
これを、セルフトークのコントロールと言います。
最初は強烈な違和感があるかもしれませんが、今までの自分が抵抗しているだけですから、いい兆候ととらえて実践してみてください。
【ワーク2】定義を変える
引きこもりは状態にすぎませんが、なぜ辛いのでしょうか。
働いていないなんて恥ずかしい、道徳に反するなどといった、社会的なプレッシャーやイメージがセットでついてくるからです。
一方で引きこもりだったから、命を危険にさらさず生きてこれたのですから、悪い面ばかりではありません。
であれば、自分の都合のいいように、定義を書き換えてしまいましょう。
新しい定義は他人に言うと抵抗を受けますから、秘密にしておきましょう。
しかしこの方法はかなり効果的で、これだけで外出が楽になったという方もいます。
【ポイント1】できるまでやる
私たちはついつい、インスタントに結果を求めたくなりますね。
しかし今まで何年、何十年という経験の積み重ねで出来上がっていますから、効果が出るのにタイムラグがあります。
セルフトークのコントロールのように、最初は強い違和感を感じるワークもあります。
しかし本当に引きこもりを辞めたいなら、愚直に実践することが大切です。
ここでご紹介したワークは、沢山のワークの中でも基本でかつ効果が出やすいものですから、オススメします。
【ポイント2】相手を変えようとしない、自分が変わる
冒頭で誰でもコーチングで激変できると言いましたが、例外もあります。
絶望状態にある方、変化したくない方には逆効果です。
この記事を読んでいるあなた本人なら、おそらくその心配はないでしょうが、身近にそのような状態におられる方がいる場合は、無理にどうにかしようとしないでください。
本人が動きたくなるタイミングを待ちましょう。
じゃあいつまで待てばいいんだと不安になるかもしれませんが、その間に出来ることがあります。
自分が変わるのです。
これも科学的に証明さていますが、自分が変わることで周囲も変化します。
身近な人を何とかしたいという場合、実はこれが最も効果的な場合も多いです。
さて、今回はワーク2つと、ポイントを2つご紹介しました。
インスタントな結果は求めないと言いつつ、早い人なら数日で変化が出始めると思います。
楽しんでワークを実践していただけたらと思います。
苫米地式コーチング認定コーチ 井原敬雄
引きこもりや不登校児などの社会的に弱い立場の方から、企業経営者まで幅広い方のコーチングを実績を持つ。気功や武術(合気道)などの経験、知識を生かしたサロンを主催 コーチング以外にも、印刷、デザイン、楽器、農業など様々な分野で幅広く活躍。