体験がスコトーマを外す
こんにちは、苫米地式コーチング認定コーチの国松です。
今日は人間が持つ心理的な盲点について解説をしたいと思います。
私たちは目の前の世界をすべて認識していると思い込んでいますが、実は無意識に興味があると情報とない情報を選別しています。
ゴールの達成方法がわからない、ゴール自体が見つからない。
そういった悩みを抱えている人は人間の認識上の盲点について理解してみてください。
自己実現やゴール達成のヒントはスコトーマに隠れているだけで、実は目の前にあるのかもしれません。
電気自動車に乗ったことでスコトーマが外れた
近頃、街で電気自動車(EV)を見かけることが多くなりました。世界の潮流を眺めても、ガソリン車か
ら、EVへ移行する動きは待ったなしなのでしょう。
さて、ここで、私は「電気自動車(EV)を見かけることが多くなりました。」と述べたのですが、車に興味のない方には、あまりそのようなことは感じられないのかもしれません。
ガソリン車でもハイブリットでもEVでも区別するのはどうでももよいことなのかもしれません。現に私自身も、車が趣味かといえば、そうではありません。
その私が「電気自動車(EV)を見かけることが多く」なるきっかけになったのは、自動車販売会社を経営する知人のEV(テスラ)を1週間ほどお借りして運転したことでした。
その運転心地に正に衝撃を受けました(加速、半端じゃなく凄い!!)。それ以来、テスラが街を走ってい
ると気になってしまうのです。
今まで視界に入っていたのに意識に上がってこなかったものが、ふとしたきっかけで認識するようになったのです。
と、こう言う場面でコーチをやっていると、ひとりでに呟くのです「おぉ、スコトーマ・・」(笑)
コーチングでは、スコトーマをいかにコントロールするかがポイントの1つです。ここでは、スコトーマとは何かを簡潔に説明します。
スコトーマとは
コーチングでもよく耳にするスコトーマとは、元々眼科医が使用する医学用語です。
ギリシャ語の「暗闇」が語源になっています。
人間は目のメカニズム上どうしても盲点となる部分がありますが、それがスコトーマです。
脳や心理的な働きの中にもスコトーマ(心理的盲点)が生まれているのではないか、というところがスタートとなり、それを脳科学・認知心理学的手法にもとづいたコーチングの手法が確立されています。
常識や思い込みがスコトーマを生み出す
それではなぜスコトーマが生まれるのでしょうか?
私たちの中には、これまでに得た知識や経験から作り上げた知識や常識があるからです。
言い換えると、私たちが今見ている景色は、過去の記憶によって成り立っていることとなります(この機能を果たすことには「RAS(網様体賊括系)」のはたらきによるのですが)。
私たちの認識の元となる情報を取捨選択するフィルターなるのです。
そうすると、自分の理解できないことに対して、納得できる理由をつけることとなります。
スコトーマをポジティブ活用する
私たちは身の回りで起きる情報を全て理解あるいは認識しているように感じがちですが、実はこのスコトーマによって隠されていることが多いのです。
ただし、スコトーマ自体は脳や心理的な働きが起こす現象なので、「良い」「悪い」というものではありません。
つまり、例えば、ビジネスをスムーズに進めるために、スコトーマをポジティブに利用することもできるのです。
スコトーマを外すのか、それと外さずに視界を狭めて隠したままにしておくのかも選択次第ですね。
まずは、「スコトーマ」がある、ということを認識してみましょう。
コーチ 國松誠