初めてのゴール設定がうまくいかないときに見直す7つのポイント

こんにちは、苫米地式コーチング認定コーチの井原敬雄です。

 

ゴール設定が上手くいかない人のために見直すべき7つのポイントを今日はレクチャーします。

 

コーチングでのゴールとは、何かしらの目標と思っていただければいいでしょう。

 

目標ではなく、あえてゴールと呼ぶのには理由がありますが、ひとまずゴールと呼ぶのだと覚えておいてください。

 

ゴールは健康や仕事など身近なことだけではなく、人生を通して叶えたい目標が大事です。

 

身近なことばかりに集中していると、望まない方向へ進んでしまうからです。

 

ところで、コーチングに関する質問・相談で最も多いのが【ゴールがなかなか見つからない】というもの。

 

最初のゴールを発見するまでの期間は個人差が大きく、すぐ見つける人もいれば、私のように何年もかかる人もいます。

 

また、ゴールを発見までの早さは、勉強できる・できないには関係ないということは、とても大事なポイントです。

 

なぜ最初のゴールがなかなか発見できないのでしょうか。

 

3点に絞ってまとめてみました。

 

・スコトーマに隠れている

 

スコトーマは眼科の用語を心理学用語に転用したもので、心理的盲点のことです。

 

もうすこし馴染みある言葉で言うと、死角です。

 

本当はすでに目の前に存在しているのに、ゴールということに気づかないのです。

 

・知識外で認識できないことから探そうとしている

 

物事を認識するには、前提となる知識が必要です。

 

知識とは学問的なことだけでなく、スプーンのように物やその機能に関する記憶や、刃物は怖いといった情動的な記憶など、すべての記憶のことです。

 

例えば街中で突然、知らない言語で挨拶されたとしましょう。

 

言葉であるということくらいは認識できても、何と言っているかは理解できませんね。

 

未知の領域にあるゴールを追い求めたくなりますが、そのために目の前のゴールをすっ飛ばしていくのは、本当の自分の抵抗にあいます。

 

知識外のところにゴールを探しに行っていか、自分を観察してみましょう。

 

・身体感覚がない

 

自転車の練習をイメージしていただければわかりやすいでしょう。

 

はじめはバランスをとることすらままならず、本当にこんな難しい乗り物に乗れるのかとさえ思います。

 

それが一度乗れるようになったら呼吸するように、無意識にスイスイ乗りこなせるようになります。

 

初めてゴール設定をするのは、自転車の練習をしている段階です。

 

一度できるようになれば、ほかのゴールもポンポン見つかるようになります。

 

見つからない理由がわかったところで、ゴール設定がうまくいかないときに見直す7つのポイントをご紹介します。

 

1.ゴールは目の前に存在していると認識する

 

ゴールというのは、空気と同じくらい身近に存在しているものです。

 

スコトーマに隠れ、ゴールだと気づけないのです。

 

私も最初のゴールを発見するまでに、5年かかりました。

 

そして発見したゴールは、何と30年も前からやってみたいと思っていたことでした。

 

日々本を読んだり、まねごとをしたりしていたのに、ゴールと気づいていませんでした。

 

ゴールを見つけるタイミングは個人差があるので、自分のペースで目の前にあるはずのゴールを探してみましょう。

 

2.見つからない、に集中しない

 

相談をいただく方の共通点は、見つからないということに集中し過ぎています。

 

そういう場合のセルフトークはしばしば「どうしても見つかりません」となっています。

 

ちょっと厳しい言い方ですが、見つからないというセルフトークをしているから、見つからないのです。

 

無意識に見つからないとゴール設定され、結果ゴールを発見できないのです。

 

逆に、ゴール設定の経験も、ゴール達成の経験もあるという見方もできます。

 

あなたはすでに出来てますよ、もっともっと出来ますよということですから、本当のゴール設定もあなたなら出来ます!

 

3.ゴールを見つけることを、仮ゴールに設定する

 

そんなこともゴールにしていいんですか、と思われるかもしれませんが、意外と何でもゴールにして大丈夫です。

 

現状外のことをゴール設定するという原則から外れてしまいますが、まずは身近なことをゴール設定して達成してみるということも大事です。

 

とにかく、勤務時間を減らす、趣味の時間を増やす、旅行する、広い部屋へ引っ越すなどなど、身近なことでいいのでゴール設定して、行動してみましょう。

 

なかなかゴール設定ができないでいるのなら、ゴールを見つけるということをゴールにしてもいいのです。

 

ちなみに、ゴールを見つけると書くと淡泊で無表情な感じがしますが、「ゴールを見つけるぜ!」などと、自分にしっくりくる表現に変えてかまいません。

 

4.スコトーマを外す

 

ゴール探しに集中すると、かえってスコトーマが生まれて見つかりにくくなります。

 

ならばゴール探しはひとまず横へ置いておいて、スコトーマを外すことをやってみるのも効果的です。

 

最も手軽で実践しやすいことは、日ごろの行動と違うことをしてみることです。

 

コーチング的にはアティテュードを変える、と言います。

 

例をあげますと、いつもコーヒーを飲むならお茶にしてみる、

 

いつも行くコンビニを変える、通勤・通学の経路を変える、

 

洗剤を変える、箸ではなくフォークとナイフを使う、

 

全く興味のないジャンルの本を買って読む、などなど。

 

いつもと違うことをすると、視点が変わりますので、今までのスコトーマが外れやすくなります。

 

強い違和感を感じますが、それが大事ですので楽しんでしまうくらいが丁度いいです。 (あまりにも強烈な場合は、階段を踏み外したりと危険も伴いますのでほどほどで結構ですが)

 

5.ゴール候補を書き出す

 

ゴールはすでに知識の中にあるのですから、候補になりそうなものを片っ端からリストアップすることも有効です。

 

・やりたいと思ったが、ダメと言われて諦めたこと

・昔やったことがあること

・やりたいと思ったが、社会の常識に流されてやらなかったこと

 

などなど、とにかく何でもかんでもリストに書き出します。

 

まずは50個程度からやってみて、次は100個、200個…と増やしていきます。

 

現実的に達成可能かどうか、性別、年齢、経済的理由などの問題は一切考慮する必要ありません。

 

ゲーム感覚で気軽に実践するといいでしょう。

 

6.誰かが言っていたゴールはとりあえず置いておく

 

苫米地博士の言う世界平和というゴールはとても抽象度も高く、ついマネしたくなります。

 

世界平和をゴールと言いながら辛そうな表情をしている人を時々お見受けしますが、おそらく博士のゴールを自分のゴールとして設定してしまっているのでしょう。

 

ゴールは真似ではなく自力てたどり着かなくては、前進するエネルギーを生み出しません。

 

たとえどれだけ抽象度の高いゴールであっても、他人のモノマネであれば洗脳されているのと一緒です。

 

他人のゴールはひとまず(というか、永久に)置いておいて、抽象度が低くてもいいので自分で編み出したゴールを設定しましょう。

 

7.うまくいかない状況を楽しむ

 

最初のゴール設定は、とにかく焦るし、緊張するしで辛いと感じてしまうこともあるでしょう。

 

初めてのゴール設定は人生で1度しか経験できませんから、その過程の紆余曲折も人生で1度きりの経験です。

 

であれば、うまく設定できないで試行錯誤している状況を楽しんで、素敵な思い出にしてしまいましょう。

 

不思議なことですが、この楽しむという感覚が身につくと、物事の上達が驚くほど速くなります。

 

私の感覚では、2倍、3倍当たり前です。

 

なんでも楽しんでしまう感覚、とても使えますよ。

 

初めてのゴール設定というテーマで話をすすめましたが、これはゴールの更新や別のゴールを探すときにも使えますので、ベテランの方もご活用いただければと思います。

 

ゴールを見つけたら、その時の感覚をぜひ教えてください。

 

苫米地式コーチング認定コーチ 井原敬雄

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